テレワークがコミュニケーション不足に陥りやすい原因と対策とは?(訪問看護のテレワーク2)

テレワークがコミュニケーション不足に陥りやすい原因と対策とは?(訪問看護のテレワーク2)

訪問看護では利用者様のそばでケアを行うことが大半です。少なくとも臨床で働く限り、まったく出勤しないという訳にはいきません。ただし、事務所で行う書類作成やカンファレンス等、についてはテレワークを取り入れることは可能です。前回はテレワーク導入のメリット・デメリットと、テレワークに適した訪問看護の業務についてご紹介しました。
前回記事 > テレワーク導入のメリットとテレワークに適した訪問看護の業務とは?(訪問看護のテレワーク1)

テレワークを検討されている訪問看護ステーションの中には、テレワーク実施にまつわる課題をどう解決すればよいのかわからず、導入を保留されているケースも多いようです。本記事では訪問看護のテレワークにおける課題の中から特に不安の声が多い“スタッフ間のコミュニケーション不足”に注目し原因と課題、対策をご紹介します。

目次

テレワーク導入で起こるコミュニケーション不足の原因と訪問看護での課題とは?

テレワークでは、スタッフ一人ひとりが離れた場所で勤務するため、「コミュニケーション不足」が起こりやすいと言われています。そもそも、なぜテレワークはコミュニケーション不足に陥りやすくなるのか原因を解説します。

 

1)顔を合わせる機会が減る
訪問看護では、利用者様の申し送りやケアの相談、カンファレンスなど、スタッフ間でのコミュニケーションを重視しているステーション様も多いのではないでしょうか。
テレワークを導入した場合、顔を合わせる機会が減り、体面のコミュニケーションから、オンラインのコミュニケーションに変わってきています。オンラインの環境では、業務に関連したコミュニケーションが優先され、挨拶やちょっとした雑談が減ってしまいがちです。事務所で集まる場合は挨拶や雑談といった業務外のやりとりから、個人的な相談や業務の話などが始まることもありますが、テレワークではこうした機会が少なくなります。

 

2)文章では伝わりにくい
メールやチャットなど、文章では「細かいニュアンスが伝わりにくい」「反応がわかりにくいので会話がしづらい」などのデメリットがあります。文章でのコミュニケーションは、対面で行うような双方向のコミュニケーションが取りにくく、一方的になりがちです。特に訪問看護では利用者の容態など微妙なニュアンスを伝えることが難しく、文章だけのコミュニケーションでは対面でのコミュニケーションに比べて伝わる情報が少なくなります。

 

そのため、訪問看護でテレワークを導入するにあたり、

  • 表情を見ながらの申し送りができないので、利用者様の容態についての微妙なニュアンスが伝わりにくくなる
  • スタッフのちょっとした声かけなどを通じてのコミュニケーションが不足するため、すぐに相談できない

 

などの課題があり、中々、テレワーク導入に踏み切れないステーション様も多いことでしょう。コミュニケーション不足から生じるさまざまな課題は、スタッフの働く環境への不満に繋がる可能性もあるため、早めの対策が必要です。

コミュニケーション不足に効果的!訪問看護でも使える対策

コミュニケーション課題の対策として、効果的な方法はどのようなものがあるのでしょうか。効果的な対策について、2つのポイントを確認しましょう。

 

 ▼ ポイント①連絡・相談・報告についてのルールを設ける

テレワーク環境下では新しい形のコミュニケーションへの対応が欠かせません。一般的なマナーを知るとともに、ステーション内ルールを定めて教育することが大切です。例えば、今までステーション内の連絡ノートに記載していたような共有事項を、いつでも・どこでも確認できるよう連絡事項の記載場所や記載方法を統一しておくと、いざ、という時でもすぐに確認することができます。

【例】報告・連絡・相談のルール
〇報告:
・緊急時の場合は随時報告を行う

・緊急時以外は申し送りの際に管理者に報告
・管理者への報告後、スタッフ全員に共有する情報は記載場所・記載方法を統一しスタッフ全員が確認できるようにする

〇連絡: 電話対応、申し送り事項の記載場所・記載方法を統一する

〇相談:
・相談事に関してはメールなどの文章だけでなく適宜、電話やビデオ電話を利用する

・緊急時以外の相談は申し送りの際など、時間を決めて行う
・週に1回など業務以外でも短時間の面談を行いスタッフとのコミュニケーションを図る

このように、改めてルールを設けることで、テレワークでも必要な情報共有をスムーズに行うことができると共に、何かに悩んだ時にもすぐに相談できる環境を作ることができます。また、電話だけでなくFaceTimeを使用することで顔を見合わせての申し送りができるので文章では伝わりにくいニュアンスも伝わりやすくなります。


  ▼ ポイント②申し送りの際は看護記録を共有する 

申し送りの際には口頭で話すだけでなく、同じ記録書を見ながら報告することで説明時間を短縮したり、お互いの認識確認をスムーズに行うことができます。iPadなど遠隔でも閲覧できる電子カルテではでいつでも・どこでも記録を確認・共有することができるので離れていても同じ記録・同じ情報を閲覧しながらの情報共有が可能です。

 

  iBowならここが便利 !   

iBowなら申し送りが必要な利用者様の情報だけをピックアップすることができるので、大切な情報の共有漏れを防ぎます。記録の詳細もボタン一つで確認できるので申し送りだけでなく、オンコール前の情報収集にも便利な機能です。

 

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まとめ

テレワークを導入する上でコミュニケーションの図り方が大きな課題となります。
訪問看護では対面でのコミュニケーションを大事にしているステーションが多いのでテレワークを導入し、コミュニケーション不足に対し不安を抱えている方も多いでしょう。報告・連絡・相談のルールをステーションで設け、業務以外でもコミュニケーションの時間を積極的にとる等、テレワークならではのコミュニケーション方法を活用しより良いステーション運営に役立ててください。

次の記事では訪問看護でテレワークを行うために“訪問看護のテレワークに便利なツール”をご紹介します。
>次回記事 訪問看護のテレワークに便利なツールとは?(訪問看護のテレワーク3)

引き続きiBowのお役立ち情報をチェックしてくださいね。

 

【訪問看護のテレワークシリーズ】
テレワーク導入のメリットとテレワークに適した訪問看護の業務とは?(訪問看護のテレワーク1)
テレワークがコミュニケーション不足に陥りやすい原因と対策とは?(訪問看護のテレワーク2)
訪問看護のテレワークに便利なツールとは?(訪問看護のテレワーク3)

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