ステーション内のコミュニケーションに活用!どう接する?年下上司との上手な付き合い方

年下上司との付き合い方

看護師の中には、新卒で看護師になった人が多いものの、社会人を経験してから看護師になった人も増えてきています。幅広い年齢の方が働いている看護師業界では、必ずしも年齢によって役職が決まるわけではありません。前回は年上後輩との上手な付き合い方について紹介しました。
>ステーション内のコミュニケーションに活用!意外と困る年上後輩の接し方

30歳で副師長になる人や定年でも役職つかず病棟で働く人など、様々な形で働いているため、「年下の上司がいる職場で働く」という状況は珍しくありません。年齢を気にせずに働けたらいいのですが、やはり多少の意識はしてしまうものでしょう。仕事がやりにくいと感じたり、付き合い方が分からずに気を遣いストレスが溜まったり、働く上で支障が出てしまいます。この記事では、年下上司でも良い関係を築けるような付き合い方のポイントを紹介します。

目次

フランクにしすぎない!相手の立場を考えて行動しよう

看護師に限ったことではなく、相手が年下だと分かると「年上である自分」が出てきてしまい、どうしてもフランクな言葉遣いや話しかけ方になってしまうものです。しかし、相手は年下であっても上司です。フランクになり過ぎた結果、上司である年下の看護師から冷たい態度をとられたり、関係をこじらせたりといったトラブルになる可能性もあります。そのようなめんどくさい状況を回避するために、相手の立場を考えた接し方を身につけましょう。

 

 仕事に関することは敬語・丁寧語で話す 
相手は「年下でも自分が上司なんだ」とプライドを持って仕事をしています。いくら年上だからと言っても、タメ口で話されると不愉快な気持ちになる人は多いです。人間関係を良好に築くためには、年齢の差は関係なく、どのような相手でも敬意を払うことが大切です。そして、この場合は年下でも上司である以上、仕事に関することは敬語で話すことが無難です。中には、年下に敬語を使えないという方もいますが、せめて丁寧語を使うと良いでしょう。

 

 仕事を依頼する時や話かける時は相手の状況を確認する
社会人として働いている以上、誰かに仕事を依頼する時や話かける時は、自分の都合だけで行動するのはNGです。相手の状況を確認し、配慮する気持ちを忘れてはいけません。年下であっても、上司というのは看護師の仕事以外にも様々な管理業務があり忙しい日々を送っています。若い年齢でも管理業務も後輩の指導も、何でもバリバリこなせる看護師はいますが、中には手一杯でも悩みながら1つずつ仕事をこなしている年下上司もいるでしょう。そのような時、配慮して話かけてくれる相手であれば、しっかり対応しようと思えるものです。逆に、自分の都合だけで話かけてくる相手には、適当な対応や冷たい態度をしてしまいます。仕事上のトラブルを減らすためには、相手の仕事の忙しさや大変さを配慮したタイミングを見計らうことが大切です。

 

仕事として割り切る!積極的に学ぶ姿勢が大切

相手との付き合い方に悩んでいても、相手が年下上司である状況はどちらかが退職しなければ時間が経っても変わりません。それならばあくまでも仕事として割り切り、「この職場では先輩なんだ」と捉えた方が得策です。

 

 上司から学ぶべきことが多い訪問看護師の仕事 
初めて訪問看護の仕事に就いたのであれば、一般的な病棟や他の職種とはちがう仕事の特徴があることでしょう。利用者宅に伺いご家族を含めたケアを施すことは、技術や経験が必要となり、先輩から学ぶべきことです。これまでの自分の人生経験や社会人としての固定観念など、様々な感情や思いがあって、なかなか年下から指導を受けたり学んだりすることの邪魔になる方もいるでしょう。しかし、相手はどのような経緯があって上司になったのかを考えてみてください。年齢が30代と若いにもかかわらず上司になったのであれば、訪問看護師として高いスキルを持っており、利用者からの評判が良く仕事ができる人なのかもしれません。そのような年下上司のもとなら、学べることは多いはずです。たとえば次のようなスキルは、積極的に学ぶことが大切です。

  • 訪問時の観察力
  • 利用者を支援するための行動力、思考力
  • 限られた環境の中でうまくサポートする力
  • コミュニケーション力
  • 自分でケアを組み立てる実践力

 

 日々進歩する医療システムに対応する必要性 
上記に挙げたもの以外にも、上司から学ぶものはたくさんあります。最近は、訪問看護師と担当医師、病院の地域連携センターなどの利用者に関わる人みんなが、1つのシステムで連携し情報共有することも増えてきました。このような新しいシステムは、若い年齢の方が吸収しやすい場合もあるため、学ぶ姿勢は大切になります。年下であっても、訪問看護に対するスキルや知識は相手の方が多く持っている場合もあります。積極的に学び、自信を持って利用者とご家族に関われるようスキルアップすることに意識を向けましょう。

社会人としてのマナーを忘れない!謙虚な姿勢を忘れない

年下上司から指導を受けてモヤモヤしたり、丁寧な言葉遣いで話かけるよう配慮したりと様々な感情や思いを持ちながら仕事をすることは、気疲れもあり大変です。しかし、それは相手も同じ気持ちだと考えましょう。上司という立場ではありますが、相手も年上の部下に対しての言葉遣いや態度、どのように指導をすればいいのかなど悩みながら接しています。たとえ年下上司が「あまり気を遣わないでください」と配慮してくれたとしても、人生の先輩として、社会人として上司と部下の関係やマナーを守ることは忘れてはいけません。訪問看護は1人の看護師では解決できないことが多く、ステーション内のスタッフみんながチームとなり看護を提供することが大事になる仕事です。そこで、職場内のコミュニケーションを良くするために、年下上司との信頼関係がしっかりと出来上がるまでは、自分の立場をわきまえて謙虚な姿勢で接するようにしましょう。

まとめ

たとえ上司が年下でも、訪問看護の仕事に年齢の差は関係ありません。利用者に安全な看護を提供できるよう、職場内の人間関係を良いものにして自分のスキルを磨き続けることが大切です。年下上司との付き合い方で悩んだ時は、年齢を気にせず上司に接する一般的な対応をとると良いでしょう。年下上司との人間関係がうまく築けるようになれば、今後の仕事のしやすさ、やりがいがプラスの方向にいきます。そのために、社会人としてのマナーを大切に相手の立場を敬った付き合い方を心がけましょう。

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