訪問看護の営業に必須!チラシ・パンフレット作成のポイント
訪問看護ステーションの運営は利用者なしでは成立しません。そのため、関連機関や医療機関への営業は必須になってきます。効率よく営業を行う際は、他ステーションと差別化を図り、効果的で印象に残ることが重要です。そこで大切にしたいのが「チラシ」や「パンフレット」の活用です。今回は、訪問看護の営業に必要であるチラシやパンフレットの作成のポイントやコツについて紹介します。
訪問看護の営業でチラシ・パンフレットを作成しよう
新しくステーションを立ち上げた際は利用者が「0」の状態から始まることも多いので、一人でも多くの新規利用者を獲得する必要があります。しかし、営業先であるケアマネージャーは多数の高齢者の管理を行い多忙を極めている場合もあって、直接営業に向かっても話にじっくり耳を傾けてもらえない可能性があります。そこで活躍するのがチラシやパンフレットです。チラシやパンフレットを作成することで一目でかなり多くの情報を確認できます。そのため、チラシやパンフレットにステーションの特徴や強みを記載することで口頭だけの挨拶よりも相手の関心を引き付けることができるでしょう。「たかがチラシ」と思いがちですが、営業戦略においてチラシやパンフレットは想像以上に重要となることを覚えておきましょう。
チラシ・パンフレットに載せる内容とは?
次に、チラシやパンフレットに載せるべき内容について紹介します。
ケアマネージャーのニーズに沿った情報
チラシやパンフレットには、主な営業相手となるケアマネージャーが求めている情報を盛り込むよう意識しましょう。どうしてもステーションの理念や方針等を記載したくなってしまいますが、ケアマネージャーが求めているのは理念や方針ではなく、そのステーションを利用することで得られるメリットに関する情報かもしれません。ケアマネージャーの立場になって、「利用者のケアをこのステーションに依頼したい」と思えるような内容を記載しましょう。
利用者にとってどんな利益があるのかを明確にする
利用者目線の情報であるかも重要なポイントです。例えば、ステーションに皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍していたとしましょう。その場合、チラシに「皮膚・排泄ケア認定看護師在籍!」とだけ記載しても集客には繋がりにくい可能性があります。「皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍しているため、利用者の褥瘡予防に力を入れてケアにあたります」と、利用者にとってどんな利益があるのかというところまで踏み込んで記載することでケアマネージャーの目に留まりやすくなることが考えられるでしょう。
特にココに注意!差別化や利用しやすさをアピールしよう
ケアマネージャーは、訪問看護以外にも多くの企業や事業所からの営業を受けています。そのため、せっかくチラシやパンフレットを用意しても、ありきたりな内容であったり、わかりにくい内容の場合、ケアマネージャーの目に留まらずスルーされてしまう可能性があります。忙しいケアマネージャーの目に留まるためにも「他のステーションとの差別化」や「利用しやすさのアピール」が肝心となります。
差別化を図ろう
まず意識するポイントとして、ステーションの強みを前面にアピールしブランディングすることで、他ステーションとの差別化を図りましょう。ブランディングについてはこちらの記事を参考にしてください。
> 訪問看護ステーションのブランディング
例えば「認定/専門看護師の在籍」「男性看護師の在籍」等は強みとなります。「何が強みになるのかわからない」という場合は「定期的に専門職の講師を招いて勉強会を開催している」「スタッフの看護師経験年数が長い」といったこともアピールの1つになるでしょう。
他にも差別化を図るにあたって何かに特化したステーションであることを打ち出すのは必須です。ステーションのコンセプトや強みを考えておくようにしましょう。例えば、「より良い在宅療養を支援します」ではどんなことをしてくれるのかがイメージしにくいですよね。しかし、「自分でできることを増やしながら家での療養をお手伝いします」や「最期の時を安心して過ごせるようご家族を含めたケアを提供します」など、具体的に記載するだけでステーションの特徴がわかりやすくなります。また、強みをただ文章で記載するだけでは目立たないこともあるため、オリジナルのキャッチコピーを作ったり大きな文字で強調して表示したりといった一工夫を忘れないようにしましょう。
利用しやすさをアピールしよう
「相談してみよう」「もっと情報提供してほしい」と思ってもらうためには、利用しやすいステーションであることをアピールする必要があるでしょう。訪問看護の主な営業先は「ケアマネージャー」であることは先ほど紹介しました。チラシやパンフレットを作成する際にケアマネージャーのニーズに応えられているか否かは、その後のステーションの集客を左右する要因の一つであると言えます。
以下の項目に該当する場合はケアマネージャーへの営業において強みになりますので、積極的にアピールしていきましょう。
- 緊急時訪問看護加算を算定している
- 精神科訪問看護に対応している
- 小児訪問看護に対応している
- 言語聴覚士が在籍している
- 土日や祝日でも対応している
- 認定看護師/専門看護師が在籍している
- 認知症ケア専門士が在籍している
- 終末期ケア専門士が在籍している
特に、精神科領域・小児科領域に対応している訪問看護ステーションはまだ数が多いとは言えないため、それらに対応できるというだけでケアマネージャーの目に留まりやすくなります。また、高齢化や医療の進歩に伴う医療的ケア児の増加、終末期利用者の増加等に伴い、緊急対応へのニーズも今後益々増加していくことが予想されますので、緊急対応に強いステーションであることもケアマネージャーへの営業に有利です。
『iBow』の新規開業パーフェクトコースを活用しよう!
ところで、訪問看護ステーションの開業にあたって「何から準備したら良いかわからない」「集客はどうしよう」等と不安を抱えてはいませんか?
そこでおすすめしたいのが、訪問看護専用電子カルテ『iBow』です。iBowは訪問看護における記録の管理や情報整理ができるのでステーションを運営する上ではとても便利です。また、iBowだけでなく新規開業の方に向けて「新規開業パーフェクトコース」も用意されています。「新規開業パーフェクトコース」では多くの新規開業ステーションをサポートしてきた知識や経験を活かし、新規開業に向けた全般的なサポートが行われています。具体的なサポート内容は以下の通りです。
新規開業パーフェクトコース内容
新規開業準備に伴う必要な知識を分かりやすく解説!!
いつでも見られるセミナー動画
開業までに知っておきたい訪問看護の基礎知識や、開業に必要な採用や物品準備など、6つのセミナーがいつでも見られます。
オリジナルでも使える書類テンプレート
採用時の書類や、利用者様との契約書類申請時に必要な書類などを、テンプレートしてお渡しします。ステーションに合わせて編集も可能です。
レセプト時にも安心請求ガイド
請求時に役立つ「訪問看護関連報酬・請求ガイド」をプレゼントしてもらえます。何かと複雑なレセプト業務に役立つガイドを受け取ることができるので、実務をこなす上で活躍することでしょう。
まとめ
今回は、訪問看護ステーションの営業において重要な役割を担う「チラシ」「パンフレット」作成のポイントを紹介しました。ステーションの新規開業では準備しなければならないことが膨大にあるため、一つ一つのことを効率的に進めていく必要があります。ぜひ、『iBow』の「新規開業パーフェクトコース」を活用してステーション開業の準備をスムーズに進めていってください。
iBowお役立ち情報では訪問看護の皆さまに役立つ情報を配信しています。訪問看護の営業について知りたい方はこちらの記事もあわせて読んでみてください!
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