訪問看護におけるコミュニケーションにもICTを活用!正確で迅速な情報共有で利用者へのサービス向上を目指す

訪問看護におけるコミュニケーションにもICTを活用!正確で迅速な情報共有で利用者へのサービス向上を目指す

訪問看護師をはじめとする医療職は、コミュニケーション能力が求められます。しかしながら、対利用者・対スタッフ・対医師とのコミュニケーションにおいて、「業務が多忙」「うっかりしていた」などの理由でコミュニケーションエラーが起こり、ヒヤリハットやインシデントにつながることもあります。

そこで、今回は訪問看護におけるコミュニケーションの課題とICT活用によるコミュニケーションのメリットについて紹介します。訪問看護業務に携わる訪問看護師の方、ぜひ最後まで確認し日々の業務に応用してみてください。

目次

皆さんも感じていませんか?訪問看護師にとってのコミュニケーションの課題

まず、訪問看護師にとってのコミュニケーションの課題について、対利用者・対スタッフ・対医師に分けてみていきましょう。

 

 利用者と訪問看護師のコミュニケーション 

看護師業務において、利用者とのコミュニケーションは欠かせません。特に訪問看護においては、病院などでの看護と異なり、1回の訪問で利用者と関わることのできる時間が限られています。そのため、短時間で密度の濃いコミュニケーションを図り、療養上の指導も正確におこなう必要があります。しかし、制限された時間のなかで看護をするのに手一杯になってしまうことも多く、利用者とのコミュニケーションの時間が少なくなり、「正確な」情報伝達ができないこともあります。このような状況からコミュニケーションエラーが生まれ、双方の認識に相違ができてしまうことで、時に重大な事故につながることもあります。

例えば、訪問看護師が利用者に対して「トイレ歩行や階段昇降など、できる運動はしてくださいね」と伝えたとしましょう。訪問看護師は「自宅内でできる運動は」というつもりで伝えましたが、利用者は「散歩や買い物を含んでいる」と受け取るかもしれません。自宅外で無理な運動し、倒れてしまっては困りますよね。「自宅の中でできる運動はできるだけおこなって、外出は家族の人と一緒にしてくださいね」などと少し言葉を補うだけで、利用者に正しく指導できます。関わる時間が短いので、相手に誤解を与えないよう、具体的に情報を伝えるコミュニケーションスキルが必要です。

 

 スタッフ同士のコミュニケーション 

スタッフ同士のコミュニケーションもまた重要です。毎回同じ訪問看護師が決まった利用者を担当するに越したことはありませんが、勤務体制や利用者の状態によって、担当する訪問看護師は日々変化します。病院勤務であれば、複数の看護師で患者のもとを訪れるため、情報共有がタイムリーにできます。しかし、訪問看護業務では1人の看護師が複数の利用者を担当することが多く、ステーションに滞在する時間帯も異なるため、タイムリーな情報共有が困難であることがほとんどです。そのため、毎回の訪問看護記録やカンファレンス内容を充実させ、自分の次に担当する訪問看護師が記録などから利用者の状況を全て把握できるように整えておく必要があります。

 

 医師と訪問看護師のコミュニケーション 

訪問看護において、医師との連携は必須です。訪問看護師のほうが医師より利用者と関わる時間が長いことが多いため、訪問看護師が気づいた利用者の変化や治療上の問題点など小さな気づきをタイムリーに医師に報告する必要があります。しかし、そこに抜けが生じてしまうと「言った・言わない」問題に発展し、インシデントなどにつながり利用者に負担をかけてしまうことになります。また、訪問看護師は利用者と医師の板挟み状態にもなりやすく、橋渡しの役割も担いますので、両者と正確にコミュニケーションをとる必要があります。

コミュニケーションの課題にもICTを活用!ICT化でどのようなメリットがあるかを確認しよう

訪問看護におけるコミュニケーションの課題を解決する手段のひとつとして、ICTの活用があります。ICT化を図ることで、訪問看護におけるコミュニケーションにどのようなメリットがあるのか、確認しましょう。

 

 具体的で正確な情報共有が可能 

訪問看護にICTを導入することにより、「具体的」で「正確」な情報共有が可能となります。訪問看護システムにICTを導入していない場合は、記録類や書類などの作成に関して紙媒体を用いて手書きでおこなうことが多く情報整理に時間もかかり、転記ミスなどにより他者に正しく情報伝達されないことがあります。

しかし、ICTを利用することで、情報が整理されているので情報共有の時間が大幅に短縮されます。また、観察項目など評価ポイントを選択式で記載できるシステムであれば各スタッフの主観や能力による記録のバラつきを防ぎ、記録の標準化を実現します。
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 迅速な判断ができるようになる 

「迅速な判断ができるようになる」ことも、ICT導入の大きなメリットです。電子カルテはステーションでも、利用者宅でも、どこにいてもすぐに必要な情報を見ることができます。訪問看護の場面では、判断に迷うことや自分が把握している以上の経過を知りたくなることも多いでしょう。そのような場合でも、ステーションに戻らずその場で情報を確認できるため、迅速な判断の手助けとなります。

 

 密なコミュニケーションで利用者へのサービスの質を向上 

ICTを導入し、時間のかかっていた記録書作成や報告の時間を短縮できるので、業務を効率よく行うことができます。その分、利用者との時間を長く確保でき、医療ケアはもちろんのこと、時間に余裕がある分、密にコミュニケーションを取ることができます。密にコミュニケーションを取ることで細かことにも気づきやすくなります。

また、訪問以外の情報もケアを行う際には大切な情報となります。訪問看護専用電子カルテ『iBow』では日々の記録だけでなく、電話対応などの細かな情報までしっかり記録に残し訪問前や訪問中にも簡単に確認することができるので、電話での対応内容を基にサービスを行うことができるのでより細やかなケアを行うことができます。結果サービスの質を向上することにつながります。
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まとめ

今回は、訪問看護におけるコミュニケーションの課題とICT活用によるコミュニケーションのメリットについて紹介しました。訪問看護システムのICT化を図ることで、円滑なコミュニケーションや業務の効率化が可能となり、利用者に対するサービス向上にもつながります。訪問看護においてコミュニケーションに課題を抱えている方は、ぜひシステムのICT化を検討してみてください。まず検討の第一歩として、iBowにお問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。
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