あなたにも必要かも?確定申告
1.確定申告の季節
毎年、2月に入ると、テレビや新聞など広報される「確定申告」、皆さんはどのようにされていますか?入院治療などを受けて医療費が多くかかった方は、医療費控除などを申請すすることができますので、病院の会計窓口でご案内をしているところもあると思います。一方で、その医療費控除のことだけを見てしまっていないでしょうか。
確定申告とは、1年間の所得(1月1日から12月31日)にかかる税金(所得税及び復興特別所得税)の額を計算して税務署に申告し、税金を支払うための手続きです。
人によっては、確定申告を行うことによって「納めすぎた税金が還付金として手元に戻ってくる」場合(還付申告)もあります。この仕組みの一つが医療費控除なのです。
この1年間の所得は、その人個人のすべての所得の合計です。給与が一か所から支払われている場合は、その会社が収入に応じた税金額を計算し、過不足の調整(年末調整)をしてくれますので、特に何もしなくても所得税を収めることができます※1。
一方で、複数のところから収入を得ている方は、確定申告をする必要があります。
※1 医療費控除につきましては、その控除を受けようとする場合、年末調整対象者であっても必ず確定申告での処理が必要となります。
2.看護師さんの副収入って意外とありますよね
看護師さんの働き方として、ダブルワークやトリプルワークをしている方もいらっしゃいます。
働き方改革という世の中の動きもあるので、今後は副業を持つ方が増えてくるとも言われています。副業というほどではなくても、看護師さんが得ている副収入としては、勉強会やセミナーで講演した場合の謝金や講演料を個人で受け取った場合や、本や雑誌への原稿執筆時に支払われる執筆料なども副収入になります。
そう考えると、思っている以上に副収入を得ているということになりますね。
講演料などについての「支払調書」が送られてきていれば、確定申告の必要がある可能性があります。
実際には、申告が必要かどうかの判断は、金額などの細かな条件がありますので、国税庁のホームページを参照してください。
国税庁ホームページ
http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm
3.確定申告をしましょう。
確定申告というと、平日の日中に税務署に行かなくてはできない、というイメージがありますが、最近ではe-Taxという自宅からインターネットで申請できる仕組みもありますし、スマートフォンからの申告もできるようになっています。つまり、わざわざお休みを取らなくても、自宅から簡単に確定申告できるようになっているのです。
年末調整後に扶養家族に変更があった場合や、医療費控除・住宅ローン控除※2などの控除を受ける人は税金の還付を受けられる場合がありますので、確定申告を行ってみてください。
※2 住宅ローン控除につきましては、年末調整対象者は確定申告不要です。
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