【訪問看護×ICT】より良い看護を提供するポイントは時間と情報共有!

訪問看護×ICT

「住み慣れた家で治療を受けたい」「家族と過ごせる時間を増やしたい」などの理由から、訪問看護を希望する方が増えてきています。今後、訪問看護ステーションの需要はますます高まってくるでしょう。訪問看護ステーションの需要の高まりと同時に必須となってくるのが、訪問看護師の存在です。

前回は訪問看護の役割と訪問看護師として働く上で抱えている課題と解決策についてご紹介しました。
> 訪問看護師が抱えている課題を知ろう!訪問看護システムで課題解決!
今回は具体的な業務における課題とその解決策としてICTを導入することでどう変化するのかを紹介します。

目次

より良いサービス提供を行うために訪問看護師が感じている課題とは?

より良いサービスを行う上で訪問看護業務には主に次のような課題があげられます。

  • さまざまな書類作成に多くの時間が必要となる
  • 医師やケアマネージャーなどの多職種とのスムーズな連携
  • 利用者やその家族とよりコミュニケーションをとること

 

では、1つずつ詳しくみていきます。

 

 さまざまな書類作成に多くの時間が必要となる 

訪問看護では利用者のカルテや看護記録など、さまざまな書類の作成が発生するとともに、記録書を手書きで作成している場合、同じ内容を複数の書類に記入する必要があります。これらを手書きで行っている訪問看護ステーションは未だ多く存在しており、書類作成に時間を要していることが現状です。この時間をより短縮し、書類作成に割いていた時間を利用者へのサービス提供やカンファレンス、勉強会などにあて本来の看護の時間をつくることが、訪問看護の課題のひとつです。

 

 医師やケアマネージャーなどの多職種とのスムーズな連携 

訪問看護は訪問看護師だけで成り立つものではありません。利用者へのサービス提供は主治医からの指示が必要となります。ほかにもケアマネージャーや薬剤師との連携も必須です。とくにケアマネージャーは、ケアプランを立て、利用者とさまざまな介護・福祉施設との調整を担う重要なポジションにいます。訪問看護師は、ケアマネージャーからの情報提供を待つ姿勢ではなく、積極的に情報を聞き出すぐらいの関わりをもつようにしましょう。また、情報を聞き出すだけでなく、利用者の情報を共有しお互いに連携してそれぞれを役割を担うことが大切です。連携がうまくいかなければ、利用者や利用者の家族が訪問看護を受けることに不安を感じ、訪問看護の本来のメリットを感じてもらえないことになるかもしれません。多職種の連携体制をどのように組み立てるか、が訪問看護には課題となります。

 

 利用者やその家族とのコミュニケーション 

多職種の連携だけではなく、利用者やその家族とのコミュニケーションも非常に大事です。利用者自身から身体の調子をヒアリングしたり、家族から普段の生活の様子をヒアリングする、というのは、今後の利用者の治療にとって重要な情報を得られる絶好のチャンスです。事務作業や情報確認などに時間をとられ、利用者とその家族と向き合う時間が減ってしまうのは、訪問看護の本来の目的を見失ってしまうことにもなります。訪問看護はサービス業といっても過言ではありません。利用者とのコミュニケーションとることは、訪問看護師にとって基本的なスキルとなります。そのため、利用者やその家族たちと向き合う時間を作れるか、が訪問看護の課題のひとつとなってきます。

時間と情報共有が課題解決のカギ!ICTで課題を解決

ここまで触れてきた訪問看護業務での課題から、「事務作業を効率的に処理し、本来の看護の時間を増やす」「利用者の情報を共有しやすい形にする」この2点が課題への解決策なるでしょう。この2点を解決するために、訪問看護ステーションが取り組みたいのが「ICTの導入」です。

ICTの導入といっても最新の医療機器に一新するといった大規模なシステムの導入ではなく、訪問看護専用のシステム導入が、まずは取り組みやすいでしょう。訪問看護師専用のシステムでは、表示されている選択肢をタップしていくだけで看護記録がとれたり、電子カルテによってどこでも利用者の情報が確認できたり、帳票を簡単に作成・出力できたりと、便利な機能が多く搭載されています。これら機能を活用していくことで、書類作成がスムーズにいき、今までかかっていた事務作業の時間を短縮することが可能となります。

また、システムを使うことで情報がデータ化され、多職種との情報共有もスムーズに行えるようになります。このように短縮できた時間を、利用者へのサービス提供にあてることで、訪問看護のサービスの質が向上し、利用者とのコミュニケーションが増える分、利用者の満足度をあげることにもつなげることができます。

ICT導入にあたってのポイントは訪問看護師が使いやすいシステムであること!

現在の訪問看護がもつ課題にICTの活用が有効であることを紹介してきましたが、「システムであればどれでもいい」というわけではありません。システム選びにおいてポイントとなってくるのは「訪問看護師が使いやすいシステムである」ことです。ICTの活用がどれだけ重要なことかが頭で理解できていても、実際の操作が難しいものであれば現場はICTの活用に拒否反応を示してしまうかもしれません。

  • 訪問看護師がわかりやすい言葉となっているか
  • 機械操作が苦手な訪問看護師でも操作可能な仕様か
  • 実際の看護業務に使えるか

 

とくにこの点に注目して、システム選びをすることがポイントとなってくるでしょう。また利用者にとっても使いやすいシステムであり、ICTの活用の重要性を理解してもらう必要があります。訪問看護専用電子カルテ『iBow』は現場の看護師目線で作られたシステムで訪問看護業務を手助けする多くの機能を搭載しています。
> iBowの詳しい機能をみる

例えば訪問看護では訪問以外にも利用者やケアマネ、主治医との電話やメールで対応することもあります。とくに電話記録は、Excelや連絡ノートなどで履歴を管理しているステーションが多いのではないでしょうか。その場合、ステーションに対応履歴がまとまっているため利用者宅などステーション以外の場所で情報確認が難しくなります。そこで、iBowには「24時間体制」という全ての電話対応履歴を入力できる、連絡帳のような機能が搭載されています。訪問前や訪問中にも簡単に確認することができるため、訪問時に対応内容を踏まえた対応ができ、結果「信頼感の向上につながった」というユーザー様のお声を多数頂いている大変便利な機能です。
> ステーションに合ったiBowの活用方法について相談する

まとめ

今回は具体的な業務における課題とその解決策としてICTの導入について紹介しました。今後伸びてくるであろう訪問看護の需要に訪問看護ステーションが応えていくには、ICT活用が鍵となります。訪問看護のサービスの質を落とさないままICTを現場に導入するには、訪問看護師や利用者の視点となったシステム選びが重要となってきます。とはいえ、「システム選びに不安がある」「使いこなせるか不安」と考える方もいますよね。iBowは訪問看護に関わる皆様にとって、いかに使いやすシステムであるかをこだわり、追求してきたシステムです。iBowの特徴や操作方法について、無料で視聴できる動画がありますので、ぜひICT活用の第一歩としてお申込みしてみてはいかがでしょうか。
> iBowのデモンストレーションを見てみたい

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