看護師のパフォーマンス評価 経営管理指標の考え方②
訪問看護ステーションの経営コラムの第5回目は
前回に引き続き 経営管理指標の考え方 です。
今回は「看護師のパフォーマンス評価のために見るべき指標」についてお伝えします!
【過去の記事】
シリーズ① 情報提供療養費について
シリーズ② 介護保険施設への訪問看護
シリーズ③ 利用者獲得のための営業戦略
シリーズ④ 訪問単価と訪問件数 経営管理指標の考え方Part1
労働生産性とは
最近は労働生産性という言葉をよく耳にすると思います。
一般的に生産性というと、かけた労働量(時間や人数)に対して、どれだけの成果があったかを図るもので、いかに効率良く、成果を出せたかを評価するものです。
医療サービスの中ではあまり生産性という言葉を使ってこなかったので違和感があるかもしれませんが、経営管理の視点から考えると、やはり効率良く、実績を上げていきたいという考え方はあると思います。
訪問看護ステーションの経営を考えると、材料費や医薬品費などの費用は病院経営ほど多くかかりませんので、看護師さんが訪問した件数がそのまま収益に反映されます。
その分管理はしやすいのですが、いかに効率良く訪問するか、という一点に意識が集中してしまう可能性もあります。経営していく上ではとても大切な事ですが、訪問看護ステーションの経営指標としては、訪問件数だけを見ていると、看護師さんのパフォーマンスを評価しきれなくなります。
看護師さんのパフォーマンス評価
ステーションによっては、基本給の他に訪問手当を支給していたり、訪問件数によってインセンティブがつくところもあるでしょう。それは頑張って働いている看護師さんにとって励みになる仕組みですし、良い取り組みだと思います。
しかし、パフォーマンスの高い看護師さんを評価する指標としては、件数だけでは不十分です。訪問看護は、利用者さんのご自宅を1軒ずつ訪問して、看護を提供しますから、移動時間などを考えると、1日に訪問できる件数にも限界があります。多くても7〜8件、1ヶ月でも一人の看護師さんが100件の訪問をするとかなり多い方だと思います。
ただ、この件数だけでは看護師さんの頑張りの本当の評価にはなりません。訪問看護は内容によって時間のかかり方も違いますし、点数も違います。90分の訪問を4件の看護師さんと、30分の訪問を8件の看護師さんとでは、実際の看護提供時間は90分で4件の看護師さんの方が長くなります。
どれだけの時間を費やしたか、またどのような内容の看護を提供してきたのかも、評価指標として考慮していかないと、看護師さんのパフォーマンスは評価できないのです。
件数だけではなく、内容、時間も評価しましょう
経営管理指標として、件数や訪問単価を把握していくことがまず重要ですが、看護師さんのパフォーマンス評価として、ぜひ、総提供時間、医療と看護の割合、オンコール回数、夜間緊急呼び出しの実働回数なども考慮していただきたいと思います。
看護師さん単位のレセプト額を出す、となるとそれはかなり手間もかかりますし、担当制ではなくチームで看護サービスを提供している場合には、シフトの関係で月によるばらつきも出てしまいます。看護師さんごとの訪問件数はすぐに把握できると思いますので、まずは総訪問時間というもう一つの評価軸を持つことをお勧めします。2軸での評価を行う事で、看護師さんの頑張りを正しく評価することができると思います。
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