訪問看護の人手不足は負担が大きいのも要因?システムで現状を解決しよう!

訪問看護システムで現状改善

自宅に居ながら看護が受けられる訪問看護。在宅医療の需要が高まりをみせているため、今後の訪問看護利用者も増加していくことが考えられます。そのようなこれからくるであろう訪問看護の未来に対して、訪問看護師は常に人手不足であるため、訪問看護師を増員するための対策が求められています。その対策のなかで世間的にも重要となってくるのが、訪問看護師の働き方改革でしょう。働き方改革と一言でいっても、様々な方法がありますが、今回は訪問看護師の負担改善策の一つとして、システムの活用についてピックアップしていきます。

目次

訪問看護師に負担となっていること

訪問看護師が少ない理由としては、現場で働く人たちへの負担が問題と考えられます。いくら需要があったとしても、「仕事が辛い」と分かれば、働くのを嫌がり、人は集まりにくいです。また、人手不足であることで、さらなる負担にもなります。本来2人~3人でするような作業も1人でするようになり、訪問看護師への負担はもちろん、安全面でも問題が生じるでしょう。激務から離職者も増えるようにもなり、人手不足と負担の関係は全体的に悪循環しています。問題を解決するためにも、まずは、何が現場の負担となっているのか知る必要があります。

 

 業務量の多さ 

最も大きな問題点として、業務量の多さが挙げられます。単に「訪問看護」といっても、療養指導、医療処置、リハビリテーション看護等、訪問看護には様々な業務内容が求められています。他にも、普段の生活が十分にできない人には、清潔ケアや排泄ケア等も必要となり、業務内容は多忙といえるでしょう。サービスには時間制限があり、どれだけ仕事があっても、その時間内に終わらせなければなりません。訪問看護が終われば記録作成等で残業することも多く、仕事に慣れている人でも辛いと感じるでしょう。

また、時間的な辛さだけではなく、肉体的な負担もあります。訪問看護の仕事はどれも体力と根気が必要なことばかりであり、1人分の訪問看護をするだけでも骨が折れるからです。ですが、看護を待つ人は1人だけではなく、平均して1日に3件~5件ほど訪問する必要があります。人手不足であれば、訪問する件数は増え、より全体的な業務内容は激化するでしょう。

 

 十分な休息がとれない 

人手不足と業務量の多さから、十分な休息もとることが難しいです。サービス内容を早く終えれば訪問と訪問の間に休憩時間もとれますが、逆に訪問時間が詰まれば休憩時間は少なくなります。休憩時間であっても記録を作成したり電話対応したりすることもあり、結果として休憩時間を削ることにもなるでしょう。また、記録作成等で残業も多いことから、自分の時間も作りづらいです。趣味や家族との時間等も作れないことから、離職者が増える原因にもなっています。

 

 限られた人員数と繁忙期 

普段から負担は大きいのに、繁忙期にもなれば、さらに業務は激化します。仕事は上手く回らず、トラブルも目立つようになるでしょう。令和元年の厚生労働省の調べによると介護サービス事業所の看護師、3,400人中43%の人が、「急な欠勤や繁忙期の対応等によって起こる臨時的、突発的な人手不足」を実感しています。

(※参考)令和2年3月 厚生労働省職業安定局需給調整事業課「福祉及び介護施設における看護師の日雇派遣に関するニーズ等の実態調査集計結果」

業務が忙しくなるのはもちろん、それによって休憩時間も減り、より負担が大きくなるわけです。

ICT(システム)で負担を改善するには

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称であり、「情報通信技術」といった意味があります。近年、コンピュータやインターネットの普及により、様々な事業が業務内容を電子化しています。医療・看護の業界でもそれは同じであり、業務内容の見直しと共に、ICTの導入が検討されつつあります。ICTを導入することで、どのように負担は改善されるのでしょうか。

 

 記録作業の効率化 

ICTを導入することで、書類作業を削減し効率化が期待できます。訪問看護は主に訪問看護と記録に業務内容が分かれて、記録業務を簡単にすることで、訪問看護に専念することができるわけです。また、記録業務がすぐに終われば、その分休憩もできます。記録のために残業することも少なくなり、自分や子供のために時間も作れるでしょう。

 

 効率の良い働き方 
ICTを活用することで、時短勤務やパート勤務、直行直帰などライフスタイルに合った働き方が可能となります。訪問看護では事務所で記録書の作成や情報共有を行うことも多く、事務所に立ち寄るために移動時間がかかったり、空き時間で記録作業ができなかったりと時間の有効活用ができないことも負担の要因となります。ICTを活用することで事務所以外での作業も可能となり、効率の良い働き方ができるでしょう。

訪問看護記録の簡略化!訪問看護専用電子カルテ『iBow』

iBowはテンプレートがあらかじめ作成されているので、看護記録入力が簡単です。訪問先でも記入できるため、記録にかかる時間の短縮ができます。また、テンプレートの使用により記録のスタイルが統一され、見やすくなるのもメリットです。タブレット端末に、パソコンと同じ画面を表示させる機能もあるため、移動中のちょっとした時間でも利用者の情報を確認できます。

iBowの機能について詳しくみる

 

iBowは日々の記録が各帳票と連動しており、データ上で整理されていることも大きな特徴です。そのため、帳票に転記する時間を短縮するだけでなく、転記ミスを防止します。その結果、管理者やスタッフの負担を軽減します。実際にソフトを導入した事業者から、「帳票作成と確認作業にかかる時間が大幅に短縮し業務が楽になった」という意見がありました。記録や利用者の情報を元に、統計データの作成も可能です。加算に必要な算定条件を満たしているかの確認がすぐに行えます。日々の記録だけでなく、カンファレンスやインシデントレポートなどさまざまな報告書の作成にも対応しているので、パソコンで管理ができます。

 

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まとめ

将来的な需要が期待される訪問看護ですが、これから訪れる訪問看護の利用者増加に対して、訪問看護師の全体的な人数は足りなくなり、手が回らなくなってくる可能性があります。人手不足の主な原因は様々な重労働による負担であり、離職の減少や新規従事者獲得のためには、今一度、業務のやり方を見直す必要があるでしょう。もちろん、今回紹介したICTの導入は、あくまで改善案の一つであり、勤務体系の見直しなど、他にも現場の負担を減らす方法は色々あります。

現場の負担は、実際に働く人が一番分かっています。「仕事で負担になっていることは何か」をよく話し合い改善していくことが、離職を防ぎ、人材を獲得するために最も重要なことといえるでしょう。

 

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