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(2020年度診療報酬改定①) 前半の課題整理における「在宅部門」の内容

2年に一度の診療報酬改定の審議が進んでいます。
2020年度の診療報酬改定は「健康寿命の延伸、人生100年時代に向けた「全世代型社会保障」の実現」が大きなテーマとして掲げられています。
骨太方針2019でも「人生100年時代の到来を見据え、誰もがいくつになっても活躍できる社会の構築」が掲げられていますので、働き方はもちろん、社会全体として健康を支える仕組みを作り上げていく内容になっています。

今回は審議の前半で行われた課題整理の内容をおさらいし、来年度の診療報酬改定の概要をお伝えします。

1.審議での課題整理

1.審議での課題整理

今回の改定の審議ではまず、下記2点が行われました。
① 患者の疾病構造や受療行動等を意識した、年代別課題の整理
② 昨今の医療と関連性の高いテーマについての課題整理
すでに2019年7月24日の第420回中央社会保険医療協議会総会で、この第一ラウンドの主な議論とその論点の概要が報告されています。
年代別課題の整理としては、下記4つの年代区分+人生の最終段階というフェーズでの課題整理が行われました。ア 周産期・乳幼児期(妊娠から出産、新生児、乳幼児)
イ 学童期・思春期(就学前、小学生、中学生、高校生、大学生等)
ウ 青年期・壮年期・中年期(20代~30代、40代~60代)
エ 高齢期
オ 人生の最終段階
年代別の課題の整理においては、 下記のような議論が行われたと報告にありました。

〇発達障害児・者や慢性的な疾患を抱える子どもなど、学童期以降も継続的にケアが必要な患者への対応が必要ではないか

〇働く世代は、生活習慣病への対策も重要ではあるが、女性に多く見られる疾患など、生活習慣病以外への対応や、働きながら治療ができるようにすることも重要であり、さらなる取組が必要ではないか

高齢者への対応は、市町村の取組、保険者の取組、かかりつけ医の役割等を整理しながら議論を進めることが必要ではないか

特に医療的ケアの必要な子どもたちに対する在宅医療については、前回の改定でも大きく評価されたところであり、訪問看護ステーションにも大きな期待がかかっているところです。今回の改定でも注目されているテーマといえますね。

2.訪問看護に関する話題

訪問看護に関する話題としては、下記のような現状分析がなされています。

○訪問看護ステーションの数は徐々に増加しており、規模別に見ると看護職員数の多いステーションが増加傾向

○訪問看護ステーションにおける職種別の従事者数のうち、理学療法士等の占める割合が増加

○訪問看護ステーションの利用者は、介護保険・医療保険とも増加傾向であり、特に医療保険の利用者数が増加

○医療保険における訪問看護ステーションの利用者のうち、要介護被保険者等の割合は横ばいであるが、特別訪問看護指示書の交付を受けている利用者の割合は増加傾向

○訪問看護ステーションの利用者の主傷病は、「精神及び行動の障害」が最も多く、次いで「神経系の疾患」が多い

○精神科訪問看護基本療養費を算定した利用者の主傷病のうち、最も多いのは統合失調症

○訪問看護を受ける小児の利用者数は増加傾向であり、15歳未満人口当たりの利用者数で見ても、増加傾向

前回の改定に引き続いて、訪問看護ステーションの働きへの関心の高さが伺えます。
この分析内容から、今後も訪問看護ステーションの機能強化、大規模化が求められていくことや医療依存度の高い方々への訪問看護の提供、小児や精神疾患の患者への訪問看護の提供に期待がかかっていることがわかります。

また、前回の改定で「課題」として取り上げられた、理学療法士等による訪問看護については、今回も看護師の管理下での理学療法士等による訪問看護であることをいかに明確に位置付けるかが議論になりそうです。

その他にも、介護サービスとの連携、ICTを活用したオンラインカンファレンスの推奨なども話題に上がっています。
前半の議論を受けて、9月からはこれまでの改定の審議と同様に、外来・入院・在宅・ 歯科・調剤といった個別テーマに分けて詳細の検討が始まりました。この中では前回の改定に係る答申書附帯意見や他の審議会等の議論等を踏まえた具体的な診療報酬における評価に向けた検討が行われています。

来年度の診療報酬改定内容の中でも「訪問看護に関わるテーマ」については、順次iBowのお役立ち情報で取り上げてまいります!ぜひお見逃しなく!

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